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そんな涼介にも好きなものが1つある。
夜空だ。
涼介が小さい頃から俺たち家族はよく天体観測をしていた。
休みの日は都会を離れ空気の澄んだところへ行き星を見た。
流れ星を見つけて3人で願い事をした。何を願ったっけな。
その時ほどではないけれど今住んでいるマンションからも晴れていれば星が見える。
涼介は夜になると窓から外を眺めている。
ずーっと。
本当にずーっと。
声を掛けなければたぶん日が上るまで外を眺めているだろう。
だからほどほどで寝るように声を掛けベッドに連れていくのが日課になっている。
そう言えば2人暮らしになってからは星を見に行くことも無くなっていた。
久しぶりに出掛けようか。
そんなことを考えていた。
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作者名：りょん。 | 作成日時：2021年5月28日 1時
