君と生きる世界～輝く明日を夢みて～ (ページ19)

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光「ごめんね。光ここにいるからね。」

涼「怖かった。捨てられちゃったって思った。ごめんなさい。」

光「起こせば良かったね。買い物に行ってきたんだよ。」

涼「知ってる。書いてあったから。」

確かにテーブルにメモを書き残しておいた。

でも、じゃあなんで待てないの？とは言わない。

たとえそう書いてあったとしてもそれが嘘なんじゃないと思ってしまうから。
それがこの疾患だから。

涼「もう帰ってこないかと思ったらよくわかんなくなっちゃった。」

光「大丈夫。絶対捨てたりしないんだから。いつまでも一緒だからね。」

涼「うん…。」

光「痛くない？」

涼「痛い…。」

光「かなり切ったからね。でも血は止まったね。」

涼「うん。なんでこんなことしちゃったんだろうね…。」

一時的に感情がコントロールできなくなって衝動的に動いてしまう。

でも、落ち着きを取り戻すと後悔する。

今まで何度も同じことを繰り返してきた。

光「仕方ないよ。一応病院で診てもらおうか。」

涼「うん…。」

かかりつけの病院に行って消毒をされ包帯を巻かれて帰ってきた。

先生にはよく行動を観察するようにそれから短時間でも留守番させるのは避けるように言われた。

包帯ですら自傷の道具になるからね。

…

話せばよく笑うしケロッとしてるけど心には大きな闇を抱えている。

何気ないふとした瞬間にそれが表に出てきてしまう。

それが物理的にも心理的にも涼介を傷つけてしまう。

その少しでも俺が肩代わり出来たらいいんだけどな。

誰も傷つけない未来を探していこうね…。