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涼介side
「あれ…。ひかる？ねぇ…。いないの？どうしよう、ごめんなさいっ。ごめんなさいっ。捨てないで…」
ソファで寝ちゃって起きたら誰もいなかった。
誰もって、光にぃと２人暮らしだからその相手は光しかいないのだけれど。
勝手に寝ちゃったから怒ったのかな。
嫌われたのかな。
どうしようもなく悲しくなって涙が溢れてきてしまう。
僕が悪いんだ…。
光はきっと戻ってこない。
それならいっそ…。
リビングの文房具の入っている引き出しに手をかける。
「開かないや…」
次に向かったのはキッチン。
「ここも開かない。」
引き出しには全て鍵がかかっていた。
仕方なく2階の自分の部屋へ。
「あった…。」
自分の引き出しから取り出したのは…
カッターだ。
この前こっそりと持ってきてここにしまった。
良かった。光には見つかってなかったみたい。
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作者名：りょん。 | 作成日時：2021年5月28日 1時
