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不安を抱えながら仕事をしていたが俺の携帯に連絡が入ることは無かった。
…
帰宅し涼介の帰りを待つ。
ピンポーン。
帰ってきた。
涙は朝で止まるかと思っていたのにそんなことは全然なかったみたい。
号泣している涼介が車から降ろされてきた。
涼「はうっ…はぅっ…」
宏「涼介…」
職員の人も困った顔をしていた。
「泣き止むこともあったんですけどほとんどこんな状態で。すみません。」
宏「いえ。謝らないでください。」
職員の人のせいじゃない。これは涼介の心の問題だ。
朝、涼介としっかり向き合っていたら違ったかもしれない。
時間が無いから、少ししたら機嫌も直るんじゃないかと涼介がいつもと違うことに気が付きながら放置した俺のせいだ。
宏「ありがとうございました。」
涼介を受け取ってベッドに寝かす。
力なく掴まれた俺の服の裾。
それが全てを表していた。
宏「涼介。ごめんな。寂しかったんだね。」
パチ。
やっぱり。俺のせいだった。
成長しているとはいえまだ６歳。
しかも自分の思いも十分に伝えられなくて。
もっと向きって、思いを汲み取ってあげないといけないんだ。
宏「明日はお休みだね。ずっと一緒にいるからね。」
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作者名：りょん。 | 作成日時：2021年5月28日 1時
