君と生きる世界～輝く明日を夢みて～ (ページ11)

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裕「身体の向きも変えるよ。」

自分ではほとんど動けないため定期的に身体の向きを変えてクッションを背中に入れる。

床ずれは怖いからね。

涼介くんはなったことは無いけど床ずれは一度なるとなかなか治らない。

見つけるのが遅いと最悪皮膚が壊死してしまうことだってある。だからこそ予防が必要。

同じ年齢の子より一回り小さくて軽い涼介くんだけどそれでも体の同じ部分に体重がかかっていることは良くない。

裕「絵本の続き読もうか？」

パチパチ。嫌なのね。

裕「テレビ見る？」

パチパチ。それもダメか。

裕「じゃあ少しお昼寝かな？」

ふん。そんな効果音がつきそうな感じで目を逸らされた。

無視ですか。

そんなこともよくある。

まあ、今は大っ嫌いな吸引をされてご機嫌ななめなんだよね。

しばらくお腹をポンポンしていれば夢の中へ。

…

その後目を覚ました涼介くんとちょっと秘密の勉強の時間を過ごした。

…

宏「ただいまー。」玄関が開いた音がした。

裕「あ、帰って来たね。」

そう言うと涼介くんはにこにこの笑顔になる。

宏「涼介、ただいまー。」

裕「おかえりなさい。今日も吸引のあとちょっとご機嫌ななめだったけどそれ以外は楽しく過ごせたね。」

宏「ありがとう。楽しかった？」

涼「(#^^#)」

宏「よかったね。」

裕「じゃあ、僕はこれで。次は来週かな。」

宏「うん。またよろしく。」

裕「じゃあね涼介くん！」

涼「(^^)/」

宏「じゃあ、ご飯にしようね。」

こうして今日も平和に１日が終わる。