たった１つだけ願いが叶うのならば…。

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涼介side

痛い…

なんで…？

昨日から点滴の入っているところが痛い。

そのせいで夜もあんまり寝られなかった。


大「おはよー。ん？顔色良くないね。」

涼「ここ痛い。」

涼介が指差しているのは点滴の刺入部。赤くなったりとかはしてなくて見た目の変化はない。

大「いつから？」

涼「昨日」

点滴の落ちも悪くない。

大「もしかして点滴の種類変えてから？」

涼「たぶんそう？わかんないけど…。」

とすれば考えられるのは血管痛。

漏れたとかそういうことではなくて点滴の種類によっては痛みを感じるものがある。

点滴の成分によるものだから仕方がない。

涼「前のがいい…」

大「ご飯食べられてないじゃん？その分の栄養を補うものだからそれは難しいかな…。

　 それか点滴入れ直してみる？入れた部分による可能性もなくは無いから。」

涼「いい。」

これまで幾度となく入院してそのたびに注射や点滴をされてきた。

その痛みはとっても嫌い。

入れ直すぐらいなら今の痛みを我慢していた方がましだと思って断った。

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