たった１つだけ願いが叶うのならば…。

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涼「そういえばさ、侑李はなんで入院してるの？」

侑「うーん…。僕は腎臓病。」

涼「じんぞう？」

侑「腎臓ってさ2つもあるのに僕のは2つともポンコツなんだって。進行は遅いけどもうじき最終段階に入るっぽい。」

涼「そうなったら…どうなる？」

侑「透析って知ってる？普通の人はね、腎臓を通して血液をきれいにするんだって。

僕にはそれをする機能がほとんどなくなってきてるから血液を外に出して機械を通して

きれいにしてから身体に戻すことが必要なんだって。この前、もうそろそろ必要だって言われ
た。」

侑「涼介は？なんの病気か聞いてなかったよね？」

涼「あれ、言ってなかったっけ。白血病。血液のがんって言うんだって。」

侑「そっかー。どっちもどっちだねー。」

涼「うん。だからさ。2人で頑張ろうよ。」

侑「そうだね。涼介となら頑張れる気がする。」

涼「ねえ、また屋上行こうよ。」


侑「いいね。今日の夜行こう。僕のこの輸血もあと3時間くらいで終わるし。

屋上前のドアの所で待ち合わせ。いい？」

涼「うん！」


侑「…やっぱり友達っていいな」

涼「え？なに？」

侑「ううん。何でもないよ！楽しみだなって。」

涼「うん！」

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