たった１つだけ願いが叶うのならば…。

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涼介side

なんか変な奴に出会った。俺友達になりたいんだって。



俺は小さい頃から病気がちで小学校の頃はしょっちゅう学校を休んでた。

風邪をひいた回数は数えられないほど。悪化して肺炎を起こしたことも何度も。

予防接種はしているのに毎年インフルエンザにはかかるし。今までに何回入院したことか。

そのせいか友達って言える人はいなかった。

別にいじめられていたとかそういうのじゃないから挨拶すれば返ってくるし、授業のグループワークなんかも問題は無かった。

けど、浮いた存在だったというか。

学校を休み過ぎて授業にはついて行けないし、流行にも乗れないし。楽しいと思ったことは無い。

中学に上がれば何か変わるかななんて思ってけど何も変わらず。


むしろ状況は悪くなった。

中学2年の春。定期健診で精密検査が必要だと言われた。

大きな病院に行って検査をした。

結果は…





白血病。

そこからまたしても入院生活が始まった。

それが今までになく辛かった。

点滴で抗がん剤を入れて治療した。

初日は何ともなかったけど翌日からものすごい嘔気に襲われた。

今までも高熱が出て辛かったとかはあったけど。それとは違う辛さ。


涼「おえっ。ゔっ。んん…」

大「辛いな…。全部出しちゃっていいよ。」

この人は大ちゃん。

白血病で入院したときからお世話になってる看護師さん。有岡大貴って言うの。

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