いつまでも…

16ああ… ページ16

慧「歩けるようになったしバルーン抜いてもらおうね」

寝たきりでトイレにも行けないから入れていた膀胱留置カテーテルを抜いてもらうことになった。

涼「うん！ずっとやだったもん。あとお風呂入りたい」

慧「んー、シャワーならいいことにしようかな。でも１人はだめ。誰かと一緒ね？」

涼「入れるなら何でもいい。ありがと」

モニターつけてるけど入浴中は外さないといけない。だから何かあったら困るし見守りの元ならシャワー浴可にした。

…
大「バルーン抜くから変な感じするよ。ゆっくり呼吸してね」

涼「うわっ…あ…。はぁ、久しぶりに入れられたよね。これ次トイレ行くとき痛いし最悪。ね、慧にいにシャワーの許可もらったの。今日は入れる？」

大「良かったな、空いてるか確認してくるよ。あとトイレの時は呼んでね。まだ車椅子だからね！」



…

このあとシャワーできそうだから涼介に伝えようと部屋に行く。ドアの窓から覗くとベッドの上に布団しかない。

え、涼介？慌ててドアを開けるとぺたんと床に座ってる涼介。

涼「大ちゃん…ふぇ．．．。ごめんなさい…」

床を見ると水溜まりが。バルーン抜いたばっかりだったし、尿意の感覚戻って無くて間に合わなかったんだね。

大「大丈夫大丈夫。このままシャワーに行っちゃおう。」圭人に連絡して車椅子を持ってきてもらう。

脱衣所で濡れてもいい車椅子に乗り換えてシャワーする。

失禁がよっぽどショックだったんだろう。
あんなにシャワー楽しみにしてたのに必要最低限な会話というか返事しかしてくれなかった。


部屋に戻ると圭人が全部片してくれていてベッドメイキングもされていた。

大「疲れてない？少し休もうか？」

涼「うん。ありがとね、おやすみ．．．」しっかり布団を掛けてあげて退室する。

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