浮気性-ryosuke

涙 ページ29

こんなに優しくて、でも力強く抱きしめてくれたのは侑李がはじめてだったから。




嬉しくて、余計に涙が溢れてきて…。



A「…ごめんねっ」




侑李「僕の事、気にしなくて良いから好きなだけ泣きなよ。」



そう言って、子供をあやすみたいにポンポンって背中を優しく叩いてくれて。



泣き疲れて、そのまま寝ちゃったの。



侑李「あ、起きた？」



A「ごめん、寝ちゃって。今日、仕事は？」




侑李「夕方からだから大丈夫。日曜日だし、もう少し寝てれば？疲れてるでしょ？」



A「ありがとう」



侑李「…うん」



はぁ…



涼介は、今何処にいて何をしてるんだろう。



結婚しているはずなのに、私は涼介の事何も知らない。

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