隣の宮はよく飯食う宮だ【宮治】

4食目 ページ4

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あの後、落ち込んだ宮くんを同じクラスの銀島くんが迎えに来た




なんか、上げて落としたみたいな感じがして罪悪感がすごい





そして、白米事件の犯人の治くんはというと

どうやらお昼は購買にしたらしく、パンを頬張りながら教室に帰ってきた



呑気やな…







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｢あれ？ツムは？｣







『さっき銀島くんが来て、たぶん教室にかえったんちゃうかな？』







｢ほーん…｣








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聞いてきた割には、興味なさげな返事をして再びパンを頬張り始めた




待って、私のおかず無くね？←





白米事件の被害者はどうやら宮くんだけではなかったらしい





どうするか…

とりあえず梅干しで出来るだけ多く消費するしか手がない









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｢なんや、自分
弁当米だけやん、変わっとるな｣






｢はぁ…お前なぁ……｣








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角名くんは深くため息をついて言った





誰のせいやと思って…





言い返したい気持ちは山々やったけど、彼に言い返せるほどの度胸は私には無い




1人でやり場のない怒りを抑えていると、治くんがいきなり肩を震わせていた









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｢冗談やってw
そんな怒らんといてやw……っ…w｣







『べ、別に怒ってへんよ
ただ人の弁当食べといてそれはないなっと思うただけやし！』






｢ごめんな〜w
せや、じゃあ特別に選ばしてやるわ

甘いのとしょっぱいのどっちがええ？｣









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そう言って、治くんはクリームパンとコロッケパンを差し出した



どうやらお詫びとして、どちらかくれるらしい









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『…甘いので』







｢あ、でも俺それデザートにしようと思ってん｣








『じゃあ、こっちで』








｢それは部活の後に食う｣








『…治くん詫びる気ないやろ』








｢よう分かっとるやん｣








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俺、どっちも好きやねん

と、大事そうにパンを抱えた




じゃあ、最初から期待させないでくれよ


もういい、彼に頼るのはやめよう

私白米と共に孤独に生きるよ









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｢その米くれひん？｣





『…治くん私からこの大事な白米までも奪うつもり？』





｢ちゃうちゃう
このパン2個と交換しよーや｣





『でもどっちも好きなんじゃないん？
これただの白米やで？ええの？』






｢白米も好きやからええねん｣








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それって基本なんでも好きなんじゃ…？




＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿4食目完食。

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