隣の宮はよく飯食う宮だ【宮治】

26食目 ページ26

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｢お客さん少なくなってきたなー｣







『お昼時だし、飲食店の方に流れてるのかな？』







｢なぁなぁ！
今のうちにうちらもお化け屋敷入っちゃう？｣







｢おぉ！！ええなそれ！
2人1組ずつ入ろうや！｣






『えっ…』









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どうしよう
私暗いとこ苦手なんだけど…



でもそんなこと言ったら場がシラケるし









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｢成瀬さん暗いとこ苦手やなかったっけ？｣







｢そーなん！？
じゃあ…やめとく？｣







『だ、大丈夫だよ！
死ぬんじゃないんだし！！』







｢でも…｣







『平気だから！
心配してくれてありがとね、治くん』









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治くんは少し納得していないようだったけど、押し切ってお化け屋敷に入ることになった



すると、クラスメイトの一人があっ！と声を上げニヤリと笑った









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｢そんなに心配なんやったら治は成瀬さんと入れや！！｣





｢は…？｣






『え…？』






｢ほんまやそうしなよ！！｣






｢んじゃ、俺らは中で準備してくるわ〜｣






『え、あ、ちょ…！！』









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行っちゃった…



朝はあの後すぐ委員長が来てくれたからよかったけど、また二人っきりって…



気まず！！！！←







お互い何も喋らず沈黙の中、治くんのスマホの着信音が鳴った









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｢あいつら準備出来たって
成瀬さんほんまに大丈夫？｣





『大丈夫！！
さっさと終わらせよ！』





｢俺の裾捕まっとってええからな｣






『あ、ありがと…』








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言われたとおり、治くんの服の裾に捕まった


いつも入り慣れている教室のはずなのに、暗いだけで雰囲気がガラッと変わる



どうしよ…想像以上に怖い…




私は目を瞑って治くん裾を頼りに歩いた









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｢あいつら全然出てこうへんやん
成瀬さんここ足元コンセントが…｣






『へ？うわっ……！？』









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私は足元にあったコンセントに躓いき転んでしまった





けれど不思議と体は痛くなかった




そして唇には柔らかい感覚







目を開けると、そこには治くん顔があった






！？！？









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｢…っ…！？｣





『え、あ、いや、えっと、ごめん！！！！』






｢あ、ちょ！！｣









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成瀬A


昨日振られた相手にキスをしてしまいました

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