隣の宮はよく飯食う宮だ【宮治】

25食目 ページ25

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聞きたくない









それが治くんの答えなんだ







そっか







私自惚れてたな…









最初っからわかってた



彼が私と交わることはないって





分かってたのに









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『なんでこんなに涙が出るんだろ…っ…』









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こんなことなら告白なんてしなければよかった


そしたら明日も普通に話せたかもしれないのに




……会いたくないな







幸いなことに彼とはパート時間をずらしてるから長い時間一緒なことは無いけど







〜♪♪








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『……えっ？』









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通知を開くと、角名くんからメッセージが来ていた



【明日の文化祭、俺と成瀬さん時間交代したから
何があったか知んないけど、ちゃんと治と話してやって】








話すって一体何を…


大体、私がよくても治くんは嫌がるだろうな…









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『はぁ……』









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明日どんな顔して会えばいいんだろ…






私は憂鬱な気持ちになりながらベッドに入り、眠りについた









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ついに朝が来てしまった


私は実行委員なので、みんなより早く学校に向かって最終チェックをする



つまり、治くんもいるってこと









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｢Aちゃん！おはよーさん！！｣






『うわっ！？！び、びっくりした…なんだ宮くんか…』






｢なんだってなんよ！
どーせ！サムの方がよかったんやろ｣







『いや、今は宮くんで助かったかも』






｢は？
何言うてんの｣






『ううん、なんでもない！
宮くんのクラスに絶対負けないからね！！』






｢望むところや！
お互い頑張ろうな！！｣






『うん！』









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宮くんと話していると少し憂鬱な気持ちが消えたような気がした




教室のドアを開けると、既に治くんがいた





頑張っていつも通りに…！！









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『おはよ！！治くん！！』







｢な、成瀬さん…昨日はその…｣







『いいの！いいの！気にしないで！！
今日は頑張って一位取ろうね！！治くん！』








｢…せやな！｣









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何か言いたげだったけれど、昨日のことについて話されたら私はきっとまた泣いてしまう








だって




今でも泣きそうなのだから

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