彼女は愛されたいらしい【鬼滅の刃】

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新たな柱との顔合わせが延期という事になった後に行われた柱合会議。


奥まった部屋で、最初はいつもより空気がかなり悪い中で議題が進められていた。


だが会議が進むにつれて落ち着いていったと思う。それは全てお館様という尊い存在のおかげだ。



それから会議は無事終わり、部屋を退室して庭に向かう。


そうして庭に柱が全員集結すると、最初に口を開いたのは煉獄さんだった。




「よもや、新たに柱となる者がいるとは聞いていたが、その者は柱としての自覚は未だ無きに等しいな！！」


「煉獄の言う通りだ。お館様を煩わせるとは万死に値する。柱として以前に人としてどうかしているとしか言い様がない。そんな奴を俺は柱だと認めない。例えそいつに実力があろうと認めることは生涯ない。生涯な」


『そこまで言う？』




自覚が足りないっていうのはあると思う。


伊黒さんの言う事はただただ厳しい。


生涯認めないってもしかしたら本気なのかもしれない。冗談言うような人じゃないよね、この人。




「どんな奴か知らねェが、会ったらぶち殺ォす」




不死川さんの発言が一番物騒だった。ビキビキと青筋を浮かべて怒りを露にしている。


この人も冗談言うようなタイプじゃないけど、さすがに今の発言は冗談だと思いたい。


というか本当に殺っちゃったら隊律違反だし。




『あ、そうだ不死川さん！ 会議終わったら手合わせするんじゃなかった！？』




とりあえずもう新しい柱の子の話は終わりにしよう。場の空気がまた悪くなってしまう。


そう思い私はわざと少し声を張り、半ば強制的に話を打ち切る。


すると不死川さんは、あっと思い出したかのような顔をして「俺の屋敷の庭でするかァ」といつもの様子で言った。


絶対手合わせすること忘れてたよね、この人。


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