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ところが、あまりにもいつも通りな千秋に何も言えないまま１週間ほど経ってしまった、ある日の昼休み。
あれは幻？なんて思い始めた中、教室をひょっこり覗くイケメンさんの姿。
裕「あ！いたー」
千「あ、」
ニコニコこっちに手を振ってるけど、私に用があるんじゃないだろうし。
チラリと私を見た千秋に、行かないの？って聞いたら立ち上がった。
…今まで見たことないような、女の子な顔してる。
裕「これ、傘とお礼！」
千「え、そんな、いいですよ！」
裕「いいの、もらって？当たったやつだからタダだし」
そんな会話が聞こえて、やっぱり私が特別だったわけじゃないんだなあ、ってぼんやり。
そう簡単にジュースなんて当たるわけないもん、あの時もきっと、２本必要な理由があったのに譲ってくれたんだ。
じわり、泣きそうになって ぐっと目頭に力を入れる。
…泣いちゃダメだ。
千「ごめんね？あの、」
貴「千秋、あのね」
千「…なに？」
貴「私、彼氏できたの」
千「え？中島先輩は、」
貴「好きってより憧れに近かったみたいで、だから、」
…やばい、力込めて耐えようとしてるけど、涙の膜がふるふる揺れてる。どうしよう。
とりあえず千秋に見られないように慌てて下を向く。バレてませんように。
貴「…だから、千秋が先輩のこと好きなら、応援したいなあ、って、思ってて、」
千「…A、ごめんね、あの、」
貴「なんで謝るの！私ね、彼氏のことほんとに好きになれそうで、だから、」
ぽろん、って涙が零れそうになったとき、急に手首を掴まれてガタン！って立ち上がらされて
びっくりして顔を上げたら、山田くんが ばか、って呟いた。
涼「ごめん、A借りるね？」
千「え、」
ざわつく教室を無視して歩き出した山田くんに付いて行くしかなくて、驚きすぎて涙も引っ込んじゃって、山田くんに引っ張られるまま廊下を歩く。
山田くん人気者だから廊下に出てもざわつきがすごい。
貴「やまだく、あの、」
涼「いいから付いて来なさい」
階段を上がって、屋上に続く階段の前にある用具室をバン！って開けて中に入る山田くん。
…なにここ、使われてないはずなのに中は案外綺麗。
キョロキョロしてたら、ふ、って山田くんが笑った。
涼「俺の隠れ家」
貴「…すご、」
涼「バカだよねぇ、」
ぽんぽん、って私の頭を撫でて困ったように苦笑い。
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みはる(プロフ) - 私は今日誕生日です。 (2019年4月12日 18時) (
レス) id: f9d8424a7b (このIDを非表示/違反報告)
未央 - すごく面白いです！続き気になります！更新待ってます！ (2018年8月16日 18時) (レス) id: 71bdc0414f (このIDを非表示/違反報告)
里奈(プロフ) - すごい読んでて面白くてもっと続きが読みたいって思ってます！更新お願いしたいです！！ (2018年6月28日 20時) (レス) id: c7d28386d2 (このIDを非表示/違反報告)
よん 。 - 続編希望です！凄い面白かったです (2018年5月17日 12時) (レス) id: 67b3c6d329 (このIDを非表示/違反報告)
みるくちやん .。(プロフ) - めちゃんこキュンキュンしてます (*´`)更新待ってるので大変だと思いますが頑張ってください！ (2018年5月14日 15時) (レス) id: 0587ad5984 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽむ
| 作成日時：2018年5月9日 0時
