；６ ページ6
##
貴「…なんで山田くんは泣いた理由とか聞かないの？」
涼「へ？」
おっきい目がクリンってなる。
…ほんとは聞きたかったんだね、でも聞かないでくれたんだね、
涼「聞かれたくない、かなあ、って」
貴「そっか、」
涼「どしたの？」
貴「私は、聞いてほしいなあ、って思ってね、」
涼「…いいの？」
貴「いいよ、唯一の相談相手だった千秋に相談できないんだもん」
涼「あー…」
えへへー、って笑ったら、無理して笑うんじゃないよー！って怒られた。
涼「ゆうてぃーのこと好きだったの？」
貴「質問がストレート…」
涼「聞けって言われたからもうストレートですよ」
貴「もー…別にいいけどさ」
涼「で？好きなの？」
貴「好きなのかなあ、ってくらい」
涼「…と言いますと？」
貴「…笑わない？」
涼「なにを？」
ラテを１口飲んで、甘、ってほぅ、ってため息ついてる。
…かわいい。
私もキャラメルマキアートを１口。
貴「あのね、私今まで人を好きになったことなくて」
涼「…まじ？」
貴「だからね、中島先輩のことも自分じゃよく分からなくて」
涼「うん…」
貴「中島先輩と話してたら楽しいなあ、とは思うし 先輩のこともかっこいいなあ、とは思うんだけど、それって別に先輩のこと好きじゃなくても思うよね？」
涼「まあ…ゆうてぃー面白いしイケメンだもんね」
貴「あれ？私もしかして先輩のこと好きじゃなかった？」
涼「自問自答…」
あは、って山田くんが笑う。口の端に寄ってるシワがめちゃくちゃ可愛い。
涼「でも泣くほど好きだったんじゃないの？」
貴「なんて云うか…泣いちゃったのはね、千秋が先輩のこと好きだったのかなあ、って思って、それを話してもらえなかったことの方が辛かったと言うか」
涼「おおう…」
貴「まあ千秋は私が先輩のこと好きだと思ってるんだから話してもらえなくて当然なんだろうけど」
涼「まあ…そうか…」
貴「あれ？私これ完全に先輩のこと好きじゃなかったのかも」
涼「なんかそのケロッとした顔見たらそんな気に俺もなってきちゃったよね」
貴「やっぱり？私に恋はまだ早いと云うことかー！」
ぐでーん。つらい。
なんで高校生にもなって恋の１つもできないんだ。
貴「恋したいよー」
涼「俺にしてみれば？」
貴「そうしよっか…え？」
いま、なんて？
びっくりして山田くんを見たら、平然とラテを啜ってる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 988人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みはる(プロフ) - 私は今日誕生日です。 (2019年4月12日 18時) (
レス) id: f9d8424a7b (このIDを非表示/違反報告)
未央 - すごく面白いです！続き気になります！更新待ってます！ (2018年8月16日 18時) (レス) id: 71bdc0414f (このIDを非表示/違反報告)
里奈(プロフ) - すごい読んでて面白くてもっと続きが読みたいって思ってます！更新お願いしたいです！！ (2018年6月28日 20時) (レス) id: c7d28386d2 (このIDを非表示/違反報告)
よん 。 - 続編希望です！凄い面白かったです (2018年5月17日 12時) (レス) id: 67b3c6d329 (このIDを非表示/違反報告)
みるくちやん .。(プロフ) - めちゃんこキュンキュンしてます (*´`)更新待ってるので大変だと思いますが頑張ってください！ (2018年5月14日 15時) (レス) id: 0587ad5984 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぽむ
| 作成日時：2018年5月9日 0時
