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涼「さてと、戻りますかお姫さま?」
貴「お姫さまってなに!」
涼「こうでもしないと惚れてくれないかなって」
貴「そんなことしても惚れないよ!(笑)」
ふざけて私をエスコートしたまま階段を降りてる山田くん。
…めちゃくちゃ見られてるよ、何してんだって目向けられてるよ、でも山田くん楽しそうだからいっか。
山田くんがニコニコしてくれてたら、なんでか何でもいいや!ってなっちゃう。ちょろい。
涼「…てかさ」
貴「なーに?」
涼「文化祭のこと、思い出した?」
貴「思い出したよー、あれ山田くんだったんだね」
涼「俺ってことを忘れてたのね(笑)」
貴「人の顔と名前がまだ一致してなかったからさー、ごめんね?」
涼「別にいいけど!俺の気持ち知ってほしかっただけ!」
貴「わ!声が大きい!」
俺の気持ち…?え?山田って…え…?
なーんて、男子たちがざわざわ、女子もざわざわ。
そりゃあそうだ。山田くんに彼女なんて学年最大のニュースなはず。
涼「聞こえるように言ってんだからいいの」
貴「なんでー、」
涼「Aの男避け?」
ちょっと視線を上にあげて首をコテン、ってしてる。なにそれ、めちゃくちゃかわいい。
「け」の形の口のまんま固まってる。アホそうだけどかわいい。目がきゅるきゅる。かわいい。
涼「もうこうなったらめっちゃくちゃに溺愛してやりますよ」
貴「なんの宣言…」
涼「あ、そうだ忘れてた」
なにを?って山田くんを見たら、学ランのポッケから何か取り出してる。
…なに?
涼「ちちんぷいぷいのー、ぷい!」
貴「…何してるの?」
涼「俺のこと好きになる魔法かけたから好きになってね」
貴「ん!」
涼「どーぞ、ご褒美」
貴「チュッパチャップス!すき!」
涼「だから知ってて渡してるんだっての」
ぐい!って口に押し込まれた棒付きキャンディーはちゃんと私の1番好きな味。
…ほんとに好きでいてくれたんだなあ、って自惚れちゃうくらい、山田くんが優しい。
涼「…俺のこと少しは好き?」
貴「普通に、人として好き」
涼「お、この前までなんの感情も抱いてなさそうだったし進歩だ」
いひひ、って笑顔。
…ううう、かわいい。なんだもう。
涼「…大丈夫?」
貴「うん、もう大丈夫、山田くんのおかげ!」
涼「…なんでお前そんなこと言っちゃうの…」
山田くんが へなへなへな、って床に座り込んだ。
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みはる(プロフ) - 私は今日誕生日です。 (2019年4月12日 18時) (レス) id: f9d8424a7b (このIDを非表示/違反報告)
未央 - すごく面白いです!続き気になります!更新待ってます! (2018年8月16日 18時) (レス) id: 71bdc0414f (このIDを非表示/違反報告)
里奈(プロフ) - すごい読んでて面白くてもっと続きが読みたいって思ってます!更新お願いしたいです!! (2018年6月28日 20時) (レス) id: c7d28386d2 (このIDを非表示/違反報告)
よん 。 - 続編希望です!凄い面白かったです (2018年5月17日 12時) (レス) id: 67b3c6d329 (このIDを非表示/違反報告)
みるくちやん .。(プロフ) - めちゃんこキュンキュンしてます (*´`)更新待ってるので大変だと思いますが頑張ってください! (2018年5月14日 15時) (レス) id: 0587ad5984 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽむ | 作成日時:2018年5月9日 0時