恐怖度97% ページ6
な「まひるちゃん?大丈夫!?」
もう、恐怖に支配された私からは涙しか出てこない。
きっとななもりさんも躊躇しているんだ。
これ以上近づいていいのかって。
『ヒッググスッ』
子供のように泣きじゃくる私。
その状況を見かねたのか、さとみさんと思われる人が出てきた。
さ「まひるか?大丈夫か?ちょっと近づいても大丈夫か?」
何も答えることはできなかった。
でも、いつまでもマンションの通路に座り込んでいるのも他の人にも迷惑になってしまうためさとみさんは私を抱き上げた。
ふわっっと軽々と私を横抱きにするさとみさんは、かっこよくて、でもそれと反対に体は震えていて、今にも叫び出しそうだった。
中まで行くと、他のメンバーと思わしき男性がたくさんいた。
それもまた、私に恐怖を与えた。
さとみさんは、私を優しくソファに下ろしてくれた。
ジ「このぶんじゃあ、撮影は無理そうやな」
ある程度距離のあるところから残念そうな声が聞こえた。
また、また私のせいでみなさんが思うように活動ができない。
『できる。撮影、できる』
そんなの嫌だ。
これは、私のワガママだ。
自分勝手なのは重々承知の上での発言だった。
気を使わなきゃいけない彼らには少し悪いことしてしまっているのだってわかっている。
それでも、私はやりたかった。
莉「うん!やろ!」
る「本人の意思を尊重しましょう!」
こ「あ、これ今回の衣装ね。」
差し出されたその手に少しビクッとしたけど、すぐにその手にあった服を受け取った。
これから、せめてメンバーだけでも慣れるといいな...
莉犬さんに案内されて脱衣場につく。
ここで着替えろって事だろう。
すぐに着替えた私は、リビングまで戻る。
リビングに繋がる扉の前で再び立ち往生となってしまったのは、言うまでもない。
でも、今度は腰を抜かしたりしなかったのだ。誉めてほしい。
な「お帰りwもうとりはじめてるよ〜」
ジ「しかも、配信やからな」
いつもの調子で茶化してくる二人。
『は、配信とか聞いてないんですけどー』
る「気にしないでください。と言うかいつまでそこに立ってるんですか?」
莉「おいで!可愛いまひるちゃん見てもらお!」
顔は映らない。
大丈夫。
そう自分に言い聞かせ、前に出る
@hhh__え、めっちゃはだ白い
@kkk__ほっそ!
@rrr__絶対顔も可愛いじゃん
はだが白いのは外に出ないから、細いのは一日一食しか食べないから。
なんて言ったら、皆は怒るのかな?
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ゆき(プロフ) - ゆぃさん» 読んでくださりありがとうございますっ!ゆぃさんもお身体に気をつけてくださいね!更新、無理しない程度に頑張ります! (2021年3月1日 16時) (レス) id: 104b39588e (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - なっちさん» 感想ありがとうござます!そうですねぇ、意外と深いんですよね。色々と 。時間があったらなっちさんの作品も読ませていただきますね! (2020年12月23日 17時) (レス) id: f107b08525 (このIDを非表示/違反報告)
なっち - とてもすてきなお話ですね。内容じゃなくて、書き方?みたいなのが。1件軽い話に見えるけど、実は奥に壮大な重い話が隠されている。こういうの大好きです。私もすとぷり書いてるんですけど、良かったら読んでみてください。笑い要素が多い軽めの話ですが。 (2020年11月30日 19時) (レス) id: 8cb8225128 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - ゆきさん» いやなんか通知来ないんですよwなんでいつ更新されたか分からないんですよwなんで毎日来てますw (2020年6月26日 22時) (レス) id: 93b2831bba (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - みるくさん» おぅ、ありがとうございます。そんなに毎日更新してないけど…w更新頑張りますね (2020年6月26日 20時) (レス) id: 86d70f8e97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆき | 作成日時:2020年6月14日 16時