人間恐怖症の私はなぜか有名な歌い手グループのメンバーです【stxxx】

検査結果。そして__ ページ26

先生「Aさんは、拒食症や鬱などの精神疾患を患っていらっしゃる様です。その他の病名などの細密は、こちらの文書にあるので、親御さんとじっくり読んでください。」
『あの、親御さんって…来てないのですが？』
先生「先程お電話した所来てくださるようですので、当分は入院していただくのでお待ちいただけると」

あぁ、私の母さんは、来てくれるのか。
父さんも、来てくれるのか。
嬉しいなぁ。
親子の絆って、きっとこう言うのなんだろうなぁ。

先生「では、お連れの方々にも細かな説明をするので退室をお願いします。あ、そこの君。この方に車椅子を持ってきてあげてくれ。」
看護師「あ、はーい！」

お連れの方々？
あぁ、あのカラフルな髪色の男の人達か。
あ、女の子もいたか。
まぁ、わたしには関係ない事か。

ーーーーー

私は、尿意を覚え、部屋を出た。

なんとなく、病室のトイレは使いたく無かった。

さっきの診察室の前を通ると、なにかを言い争う声が聞こえた。

「だって、まひる、Aは！」
「だから、Aさんの____は___しなんですよ」
「でも！___は！知らないって！」
「きっとあなた方が_____なんですよ。だからそのような態度を」
「でらめ言わないでください！彼女は_____なんですよ！？」
「み、みんな一旦落ち着かん？なぁ、_____やから」

私の、話し。
ねぇ、教えて。
私はあの人達のなんだったの？

傷だらけの腕を病院の廊下の蛍光灯にかざし、そんな事を思った。



「じゃあ、俺が教えてあげようか？」


「君があいつらのなんだったか」


「でも、教えるためにはこの条件を呑んでもらえるかな？」

ニヤリとした笑みを浮かべながらそこに立つ彼は言った。

そして、ゆっくり、一言ずつ条件を述べた。

「一つ、君が俺の所有物になること」

「一つ、俺の言うことには絶対に従うこと」

「一つ、あいつらとの縁、繋がりを全て切ること」

「一つ、俺をご主人と呼ぶこと」

「一つ、君が君で無くなること」




「さぁ、どうする？俺を信じて条件を飲むか？」









私の答えは







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『えぇ、貴方を、信じて、条件を飲むわ』

危険な賭けは、大好きよ。

その時の私は、なんだか、いつもの私では無かった気がした。
でも、きっと、これでいいんだ。
知りたいことが知れるのだから。

人さらいの正体___？→←意識の中で。

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