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# ページ22

_有岡side_


山田がおかしい。


さっきから作り笑顔がバレバレだし、集中してない感じ。

いや、してないというよりは出来ないのか?


どっちにしろ、このまま撮影を続行するのは無理だろう。


そう思った俺は、カメラマンさんに休憩を挟むようお願いした。




そして休憩に入った瞬間、隣に立っていた山田が膝から崩れ落ちた。



「っ、おいっ!」


山「ごめん…」




床にぶつかる寸前で支えることが出来たけど、山田の体は普通ではない体温を放っている。



……やっぱり。


「1回楽屋戻ろう。立てるか?」



山「……ぅん…」



そう返事をした山田は、立ち上がるために床に手をついた。



けど、やっぱり力が入らないのか立ち上がることが出来ないみたいだ。





「はい!強がらない〜。」



それだけ言って、少し筋肉質な山田の体をひょいっと抱えた。





「俺だって、山田をお姫様抱っこするぐらい出来るからなぁ〜?」


だいきんまんをなめんじゃねーよ!って明るく言ってみる。



山田もつらそうな顔ながらも笑ってくれた。




どうせ、迷惑かけたとか変なこと考えてるんだろうから少しでも明るくしてあげなきゃね!








━━━━━━楽屋



楽屋に着くと、山田をソファに静かにおろす。



山「ほんとごめん。」



「いーって!気にすんなよ!」


山「ありがと。」



「山田、わかってると思うけど今日はもう帰るぞ?撮影はしないよ。」



山「え、なんで…。やる…。」


「そんな体で出来ると思ってんの?」


山「っ…思ってない、けど、今日やらないとまた迷惑かけちゃう…。」


でた、山田のネガティブ思考。



「病人に拒否権はありませーん!あ、あと迷惑迷惑って言うのもうやめろよ?迷惑じゃねーから。ちょっとは自分のこと考えろ。」


少し低めの声でそう言うと、山田の目にどんどん涙が溜まっていくのがわかった。


あ、やらかした。



「あー!ごめんごめん!怖かったな?」



山「…グスッ」



「と、とりあえず!カメラマンさんに事情話してくるな、??」



変な罪悪感に耐えられなくなった俺は、逃げるように楽屋をあとにした。

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ちゃーむ(プロフ) - ぽにょさん» 了解です!遅くなると思いますが頑張ります……!! (2020年1月7日 13時) (レス) id: 9f15c683d7 (このIDを非表示/違反報告)
ぽにょ(プロフ) - 有岡くんが腹痛(下)になって全員で看病していて、山田くんも腹痛(下)だけど言い出せないみたいな話書いていただけたらうれしいです! (2020年1月7日 7時) (レス) id: e4ae3a3e89 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃーむ(プロフ) - やまありらぶさん» 了解しました! (2019年10月18日 5時) (レス) id: 9f15c683d7 (このIDを非表示/違反報告)
やまありらぶ - やまちねのショッピングが見たいです。 (2019年10月17日 20時) (レス) id: 45cc6642be (このIDを非表示/違反報告)
ちゃーむ(プロフ) - はるきさん» 了解です!ありがとうございます! (2019年7月18日 5時) (レス) id: 9f15c683d7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蒼-アオ- | 作成日時:2019年3月28日 15時

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