JUMPのエースくんバタバタ日常。

# ページ17

＿山田side＿


ｶｼｬｶｼｬ


カメラのシャッター音が聞こえる。

JUMPのみんなの声が聞こえる。




俺は……


ぼーっとする頭とじわじわ熱くなっている体温を感じながら必死に表情を作っていた。


今日ソファに座っての撮影だったのはほんとにラッキー。





カ｢以上で終わりになります！おつかれさまでしたー！！｣




やっとおわった…。



安心感からか体がふらっとしたけどなんとかこらえた。



みんながぞろぞろと楽屋へ向かう中、俺は動くことが出来ず突っ立っていることしか出来なかった。






伊｢やまだぁ〜？どうしたの〜？｣


｢……いのちゃん…｣


ﾌﾗｯ




伊｢おいっ…！｣



｢ごめん……｣


伊｢…楽屋戻るぞ。｣


そんなこと言ってもひょろひょろな伊野ちゃんに俺を抱えることはできないだろうと思い、伊野ちゃんにかかっていた体重を自分で支えて歩き出す。




……歩こうとした。



気づけば体は浮いていて、伊野ちゃんにお姫様抱っこされてるんだとわかるまであまり時間はかからなかった。




伊｢なに自分で歩こうとしてんの？そんなフラフラなのに。｣




珍しく真面目なトーンの伊野ちゃん。






怒ってるかな…。






そんなことを思いながら重くなってくるまぶたに耐えられず俺は目をつぶった。

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