【男主】涙でにじむ約束は Ⅴ (ページ36)

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これで良かったページ36

Aside

みんなと話を終えた後、
マネージャーさんから休暇を言い渡された。

メンバーとの話し合いのことを伝えたら、
少し休んで落ち着いてから
もう１度ゆっくり考えてほしいとのことだった。

そのあともう１度みんなと話して、
最終判断はそれからでも遅くないだろうって。

不幸中の幸いか、個人の仕事はなかったし
グループ全員でも仕事もなかったから
影響は最小限に抑えられているはず。

ただ、結局俺が出せる答えなんて、
これ以外には何も思いつかないだろうけど。

家に着いて、着替えもせずにソファーに
体を投げ出した。

自分で招いたこととはいえ、
心も身体ももう疲れ切っていた。

けど、これで良かったんだ。

ふっと息をついて、そっと目を閉じた。

浮かんできたのは、
みんなの悲しそうで悔しそうな表情。

それから、俺に向けられたまっすぐな言葉が
頭の中でループする。

ぐっと胸を締め付けられるような
苦しさが襲ってくる。

A「……これで良かったんだよ」

そう自分に言い聞かせた。

こうするしかなかったんだ。

それくらいしか、今の俺にはできないんだから。