【男主】涙でにじむ約束は Ⅳ (ページ40)

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分かったの代わりにページ40

Aside

スマホを握りしめたまま
何かを考え込むように黙ったふっか。

それから、大きく息を吐いた。

深澤「なぁ、A」

A「ん？」

深澤「何があっても、
おまえを一人にはしないからな」

言葉が出なかった。

深澤「どれだけ弱音を吐いてもいい、
何もかも俺らにぶつけたっていい、
全部俺らが受け止めてやるから」

A「ふっか……」

深澤「だから、絶対に俺らの前から
勝手にいなくなるんじゃねぇぞ。
分かったか？」

ふっかの言葉が嬉しいのに、
胸が痛くて苦しい。

分かった、約束するって、
言いたいのに言えない。

守れない約束だって、心のどこかで
分かってしまっているから。

A「ふっか」

だから俺は……

A「ありがとう」

そう伝えることしかできなかった。