原石 ページ8
佐久間side
スケジュールにあったダンスレッスン。
Aとはあれから連絡を取っていなかった。
何を伝えればいいのか、
全く分からなかったから。
A以外のメンバーが集まっている部屋は
最低限の挨拶が交わされるだけだった。
そんなときだった。
A「ちょっとぶつけたんだって
言ってんだろうが！」
廊下から、Aの声がした。
なんで、Aの声が……。
病院じゃないの？
戸惑う俺たちの耳に、
聞き慣れたやつらの声も聞こえてきた。
遠慮のかけらもなく、楽屋のドアが
勢いよく開かれた。
佐久間「……タイミングわるっ」
思わず頭を抱えた。
そこにいたのは、
SixTONESの樹とジェシーだった。
その２人に、Aが捕まっていた。
岩本「何してんの、おまえら」
田中「何してんの、じゃないっすよ！」
ジェシー「Aくんの顔見てくださいよ！
事件っすよ事件！！」
気まずそうに目を逸らしたAの顔には
青いあざができていた。
田中「絶対これ誰かに殴られてますよね！？
ぶつけたって本人は言うけど
こんなとこどうぶつけんだって話で！」
まぁ、びっくりはするわな。
ここまで騒ぐとは思わなかったけど。
ジェシー「ふっかさんもちゃんと見てくださいよ！
これ、ぶつけたとかじゃな……
え？」
２人から見えないように顔を
隠していたふっか。
ジェシーがそんなふっかの顔を見て、
固まった。
ジェシー「どうしたんすか、顔」
深澤「……ぶつけた」
田中「絶対嘘じゃん！！ え！？
そういうこと！？」
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作者名：くらげ
| 作成日時：2021年12月4日 19時
