【男主】涙でにじむ約束は Ⅲ (ページ21)

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選択ページ21

Aside

SnowManの代名詞ともいえる
『滝沢歌舞伎』

この季節がやってくると、
自然と頭によぎるくらいになっていた。

自宅で１人でいるときに、
ふと思い出したときだった。

スマホに一件の着信が入った。

A「すごいタイミングだな」

思わずつぶやいてしまった理由は
画面に表示された【滝沢くん】の文字。

A「雪村です、お疲れさまです」

滝沢『お疲れ、急に悪いな。
今何してる？』

A「特に何も。家にいます」

滝沢『会って話したいことがあるんだけど、
これから事務所に来れるか？』

A「全然大丈夫です」

滝沢『そうか。助かる』

A「じゃ、向かいますね」

滝沢『急がなくていいからな。
会議室で待ってる』

A「了解です。一旦失礼します」

このタイミングでの電話。

滝沢くんにはマネージャーさんから
病気の話はいってるはずだ。

けど誰よりもお世話になってる人だから
自分の口から説明もしたい。

滝沢くんは、なんて言うだろう。

A「行くか……」

とりあえず、話してみないことには
何も分からない。

覚悟を決めて家を出る準備をした。