【男主】涙でにじむ約束は Ⅱ (ページ13)

今日:1 hit、昨日:13 hit、合計:295,119 hit

お説教ページ13

Aside

少しずつ修正を加えていって、
最後のパートまでたどり着いた。

岩本「よし、これで完成だな。
ありがとな、A。助かった」

A「お礼言うのはこっちの方だよ。
いつもありがとう」

あとはみんなが来るのを待つだけ。

今のうちにレッスン着に着替えておこうと
思って、イスから立ち上がったときだった。

A「っ……」

突然、目の前が暗くなった。

血の気が引く感覚が襲ってきて
その場に崩れるように膝をついてしまった。

岩本「A！！大丈夫か！？」

机の向かいに座っていたはずの照の声が
すぐそばで聞こえてきた。

A「大丈夫……
ちょっとくらっとしただけだから」

幸いなことに、すぐに視界は戻ってきた。

A「ごめん、びっくりさせて」

まだ少しぼーっとするけど、
動く分には問題なさそうだった。

岩本「本当に大丈夫か？」

A「大丈夫。
ちょっと立ちくらみしただけだから」

岩本「それだけだったらいいけど……。
まだ顔色良くないし、ちょっと休んどけ。
みんな来るまでまだ時間あるし」

A「え、本当に大丈夫なんだけど」

岩本「こっちが心配なんだよ。
強制的に帰らされたくなかったら
時間になるまで寝とけって」

A「けど」

岩本「A」

言い返そうとした瞬間、
少しキツく名前を呼ばれた。