【男主】涙でにじむ約束は (ページ10)

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珍しい光景ページ10

佐久間side

YouTubeの収録が待つ楽屋の前に到着。

いつもだったらみんなの話し声が
聞こえてくるのに、
扉越しにはなにも聞こえてこなかった。

違和感を感じながら
そっと扉を開けた。

あれ、みんないるじゃん。

目黒「おはよう」

小さな声でめめが言った。

佐久間「おはよう、どうしたの？」

何か大きな声を出しちゃいけない理由が
あるんだと思って聞いてみると、
めめがソファーの方を指差した。

佐久間「あれ、珍しいね」

ブランケットをかぶって
ソファーに小さく収まっているのは
Aだった。

宮舘「俺今日１時間くらい早く着いたんだけど、
そのときにはもう寝てたんだよ」

佐久間「そこからずっと？」

宮舘「うん、全然起きなくて」

佐久間「そうなんだ」

Aは普段ほとんど楽屋で寝てるイメージがない。

大抵誰かと喋っていたり、
阿部ちゃんの出すクイズに参加してたり
雑誌とか台本を読んでいたりしてるんだけど。

珍しい光景に少し心配になる。

向井「ちょっとかわいそうやけど
そろそろ起こしたった方がいいよな？」

深澤「そうだな、用意もあるだろうし。
おーい、Aさーん」

ふっかがAの肩を軽く叩いた。