メンズ諸君？？ (ページ4)

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小宮とクラスメイトページ4

「お昼一緒してええですか？」

A「……嫌」

小「いけず言うな(笑)別に良いやん(笑)」

僕、丸山隆平の好きな人、小宮悠花ちゃんは優しい。
面倒見も良くて親友のAちゃんの気まぐれも
華麗にかわして僕らの居場所を作ってくれる。

だけど最近ライバルがいることも知った。

2組の安田章大くん。

A「しゃーないな～」

「おじゃましまーす」

小「どうぞー」

僕は悠花ちゃんの隣に、
僕のツレはAちゃんの隣に、
当たり前のように座る。

A「あ、ヤスくんから伝言」

小「なに？」

A「お昼食べ終わったらCD持ってくるって」

悠花ちゃんと安田くんは仲良しだ。
好きな歌手が一緒だったり趣味が合うらしく
よくCDの貸し借りをしてる。
教室のドアのところで2人で仲良く話してるとこを
僕は恨めしく見ることしか出来ない。

「悠花ちゃんはどんな歌聴くの？」

今さら過ぎる質問。
だけど今は安田くんとの差を埋めたい。

小「えっとね、邦ロックっていうんかな？
バンドが好きなんよね」

「そうなんだ。今度おすすめ教えて」

小「ええよ。CD持ってくるな」

意識する前はちょけてギャグを言って
笑わせることが出来たのに、
今はかっこ悪い姿を見せたくなくて
悠花ちゃんの前では出来なくなった。

そのせいで余計に僕はつまらない男だと思う。

片思いは難しい。