メンズ諸君？？ (ページ2)

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八重歯さんとカニちゃんページ2

村「お！華菜笑～！」

「村上先輩！こんにちは///」

「おん！俺らの隣空いてるから座りーや！」

華「いいんですか？」

村「あたりまえやん！」

村上先輩は優しい。
初めは憧れだった感情が
今では違うものに変わった。

『華菜笑！うちらにも先輩たち紹介してや！』

「あほ、横山先輩には可愛い彼女おるし、
渋谷先輩とはそんな話したことないし無理」

『じゃあ村上先輩だけでも！』

「むり……。私に頼らんといて」

ケチーって言う友達の声は右から左。

ライバルなんて増やしたくない。

村上先輩のこと知れば知るほど好きになる。
ううん、知らなくても好きになる。

誰にでも優しくて常に笑顔。
八重歯むき出しで顔くしゃくしゃにして笑う
村上先輩は年下から見ても可愛い。

すぐ隣で横山先輩と渋谷先輩の
意味のわからない会話に突っ込みながら
なんかちょっと拗ねたような声が聞こえる。

村「俺、華菜笑と話そう～」

「え？」

村「オムライス一口」

あっ、て口開ける村上先輩。

スプーンで掬った一口分を村上先輩の
口元に運ぶとパクッとスプーンをくわえた。

村「あ、美味いな！俺初めてここのオムライス食うたわ」

なんもないようにニカッと笑う村上先輩。

ドキドキの反面少しだけ切なくなった。