迷走 ページ39
2学期になってすぐ始まった文化祭準備。
うちのクラスはお化け屋敷。
自然と一学期よりもクラスメートと仲良くなる。
『A！黒のペンキこっち持ってきて！』
なぜか特に仲良くなった大倉忠義。
この学校では珍しく帰宅部。
『あと白も！』
それと丸山隆平、陸上部。
小「黒は無理ー！！」
大「俺も無理ー！！」
スポーツ推し学校でも学校行事は
大切にしましょうな学風らしく、
文化祭2週間前になると部活は自由参加になる。
たぶん愛花と華菜笑は体育館におるんやろうな。
「私飲みもん買ってくる」
大「俺も行く〜」
「あんま引っ付くなや」
大「なんで？ええやん」
「良いことあるか」
この大倉忠義、ひっつき虫やねん。
マルにもようくっつくし女々しい。
大「なんかAちょうどいいねんもーん」
「鬱陶しい…」
大「冷たいな〜」
「ちょう、ほんまやめてって」
大「Aの匂いも好きやねん」
このアホ最近くっつくだけじゃ飽き足らず
こんなん言うて首筋に鼻くっつけてきよる。
「それなら使ってる香水やるわ」
大「え！A香水使ってたん！？」
「おい私の女子力、ナメんなよ」
大「Aの女子力は苺ミルクだけやと思ってた♡」
自販機に着くと体育館からボールの音が聞こえる。
やっぱりやってるよな。
ええな……って思うなら行けば良いって自分でも思う。
でもなんか足が体育館に向かわんねん。
アホみたいにバスケが大好きやったはずなのに。
あかん。こんなん考えるんやめよ。
私はさっさと苺ミルクを買って
大倉置いて教室に戻ろうとした。
「あれ、A？」
少し鼻にかかったような独特な声。
振り向かなくても誰だかわかる。
だけど自己嫌悪塗れの私は
気づかないふりしてそのまま教室に戻った。
大「A！！待ってーや！！！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 107人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「関ジャニ∞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
白雪王子(プロフ) - ささん» こんばんは！リクエストありがとうございます！10年後の…とっても楽しそう(*´ｪ`*)考えてみます！！お話できた時はぜひお願いします！！ (2019年6月12日 2時) (
レス) id: 6b695120d5 (このIDを非表示/違反報告)
さ - 10年後の物語り書いて欲しい！！！ (2019年6月12日 0時) (レス) id: da80ac47d7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：白雪王子 | 作成日時：2019年5月17日 20時
