初恋。 (ページ10)

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「おやおや～？自ら地雷を踏んでくださいと差し出すタイプですか、なるほど～。」

『いや別に、そんなんじゃないですけど…。』

「ふぅん…じゃあもし僕が、今までの発言全て本気だと言ったら。Aさんどうします？」

『…なに。どういうこと、』

「しょうゆうこと。ほらねえ、どうします？本気、ですよ？本気と書いてマジと読むですよ？」

ねえねえ、と巫山戯た顔が更に近付く。

からかわれるだけの関係にでもなれた事が嬉しいのか、はたまた提案を本気にして嬉しがってるのか。正直判断は付きづらいが、兎に角わたしは今、盛大ににやけてる。

「そしたらAさん、僕とお付き合いしてくれるんですか？」

ねえねえ、と聞いて迫る顔は悪ふざけの限度がどこにあるのか知らない。

ああそうか、分かったよ。
そんなに聞きたいなら言ってやる！

『当たり前じゃないですか！地雷ふみ抜かれる覚悟で差し出したんですもん！イエスって言ってやりますから！』

「ははっ、これぞ本当のリア充爆発。』

じゃあこれからよろしく、と素で笑う貴方を見られるのはわたしだけで良いんです。とか。いずれ近いうちに言ってやりますからね。覚悟しといてくださいよ。

「安心して下さい、僕滅多に人前で笑わないし人のことからわないんで。」

「Aさんだけです。」

……ああもう！ほんとうに！この神様は！

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