160. ページ34
安「なぁ、なんか言ったらどうなん？
俺聞いてんねんけど。」
言うたらアカンことを言ってしまったのは
自分でもわかってる。
でもあそこまで追い詰められてたAちゃんを
生き続けさせることがほんまに正解やったん？
Aちゃんが目覚めた時後悔せん？
助けてくれてありがとうってそう思ってくれるん？
俺はそうは思わへん。
きっとなんで死なせてくれなかったのか
そう問われるに違いない。
「なぁ、章ちゃん...幸せって何？」
安「こんなときに何言うてるん？
まずは俺の質問に答えてくれへん？」
「ぅん...さっきの章ちゃんの質問に答えるなら
俺は本気で言ってるつもり。」
安「あっそぅ。亮がそんな人やと思わんかったわ。
そんな軽々しく死んだらよかったとか言えるんやもん。
亮の目が覚めるまでこっちがどれだけ心配したかなんて
亮には分からんよな。
もうええわ。」
「あっ、章ちゃん、待って...！」
章ちゃんを呼び止めたはずの俺の言葉は
勢いよく閉められたドアの音で
あっけなく掻き消された。
シーンと静まり返る病室。
ふと左手を見ればチューブが伸びていて
点滴へと繋がれていた。
これが元気の源なら今すぐに取り去りたい。
今はそんなことすら考えてしまう。
元気になんてならなくていい。
どうせ俺は使えない人間。
章ちゃんからも見捨てられて
メンバーからも見捨てられる。
そしてAちゃんからも。
あれ、俺ってなんのために生きてたっけ。
もう分からへん...
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 158人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
R.(プロフ) - なつ様＊嬉しいお言葉ありがとうございます^ ^相変わらずのノロノロ更新ですがなつ様のコメントを励みに更新頑張りますのでまたお暇な時にでも覗いていただければ幸いです♪ (2018年1月7日 22時) (
レス) id: 34a3cd1e0f (このIDを非表示/違反報告)
なつ - この作品めっちゃ好きです！ 続き、楽しみにしてます！(^^♪ (2018年1月6日 0時) (レス) id: 9ca8ee8417 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：R. | 作成日時：2017年12月29日 1時
