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side ryo
Aちゃんの元に向かいながら
言いようのない不安だけが心を支配してた。
俺が行ったところで迷惑なだけ、
またAちゃんを苦しめるだけ、
それだけなんちゃうかなって。
でも村上くんの言葉でやっぱり
後悔はしたくないって改めて思ったし
とめどなく溢れる涙をこの人の前で
無理矢理に止める必要もないんかなって。
そっと抱き寄せられれば感じるのは
彼の強さと優しさ、それに温かさやった。
そんな大きな大きな存在に背中を押されて
俺はAちゃんの家の前まで来ていた。
ただここでチャイムを押す勇気が出ない。
手を伸ばして、やめて。
また伸ばして。
それをもう何度繰り返したんかな。
もしも、出てくれなかったら。
もしも、Aちゃんがまた俺を拒絶したら。
そんな"もしも"ばかりが頭に浮かんで
なかなか一歩を踏み出せないでいた。
そんな時に中から聞こえた
"ガタン"という音。
その音を聞いた瞬間
今まで足踏みしてたのが嘘のように
インターホンに手を伸ばして
ボタンを連打していた。
何度押しても中から人が出てくる気配はなくて
Aちゃんの名前を呼んでも返答はない。
そんな状況にただただ不安だけが募っていく。
鍵が空いてるはずなんてない
そう思いながらも
最後の望みをかけてドアノブを回してみれば
"ガチャリ"と音がしてドアノブが回った。
「お邪魔します〜...Aちゃん...？おる？」
玄関を上がって
リビングへと続くであろう廊下を進んでいく。
リビングであろう場所へと足を踏み入れれば
そこはまるで生活感がなかった。
外は快晴だというのに
窓もカーテンも締め切ったその部屋は
不気味な雰囲気を漂わせていた。
ただその中にも探し人の姿はない。
その時ふと聞こえてきた
"ぴちゃん、ぴちゃん"という音。
その音のする方へ足を進めれば
そこはお風呂場のようやった。
「Aちゃん...？」
「・・・・・。」
中からはなんの返答もなく
ただ継続的に落ちる
水の音だけが響いていた。
この水の音に変な胸騒ぎを覚えて
意を決してお風呂場の扉を開けた。
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R.(プロフ) - なつ様＊嬉しいお言葉ありがとうございます^ ^相変わらずのノロノロ更新ですがなつ様のコメントを励みに更新頑張りますのでまたお暇な時にでも覗いていただければ幸いです♪ (2018年1月7日 22時) (
レス) id: 34a3cd1e0f (このIDを非表示/違反報告)
なつ - この作品めっちゃ好きです！ 続き、楽しみにしてます！(^^♪ (2018年1月6日 0時) (レス) id: 9ca8ee8417 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R. | 作成日時：2017年12月29日 1時
