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安「おはよぉ〜」
今日は章ちゃんと2人で雑誌の撮影。
昨日あのまま家に帰ったはいいものの
色々考えてあんま寝れへんかった。
安「りょー？なんか顔色悪ない？大丈夫？」
「そうかなぁ？大丈夫やで(笑)」
安「無理してるやろ？
隠したってどうせすぐバレんねんからさ！」
「ちょっと寝不足で...」
やっぱり章ちゃん相手には
隠し事なんてできなくて
素直に言ってしまうのは
章ちゃんマジックだろうか。
安「寝不足？亮が珍しいな。
いつもお酒飲む時間あったらとっとと寝たい〜
言うてるのに(笑)」
「おん、ちょっとな...」
安「で、何があったん？」
「大したことちゃうよ」
章ちゃんに心配かけたくなくて
そんなことを言う。
安「大したことちゃうくても教えて。
亮がそんな顔してんの心配やねん」
あぁ、俺は未だ章ちゃんマジックに
かかったままなのか...
もはやこのマジックから
解き放たれることはあるのか...
章ちゃんの前だと素直になれるのも
涙が出てくるのも全部全部このマジックのせい。
そうか、そうだったのか。
安「りょう？りょー！」
「あっ、ごめんごめん...」
ボーッとしとった俺を呼び戻す章ちゃんの声。
その声の主に向かい昨日社長に呼ばれたこと、
週刊誌の事を話した。
安「そんなん昨日のうちに
電話してくれたらよかったやん！
また1人で悩んどったん！？
亮はほんっまアホやな！」
「アホってなんやねん！
俺やって章ちゃんに迷惑かけたくなかってん！
こんなことでいちいち
章ちゃんに頼ってられんよ！」
安「こんなことちゃうやん(ﾎﾞｿｯ)」
「えっ？」
聞こえるか聞こえないかぐらいの
低いトーンで章ちゃんが発した言葉。
その言葉についつい聞き返してもうた。
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作者名：R. | 作成日時：2017年3月21日 16時
