15話 ページ17
そして敦くん渾身の駄目人間の演技が効き国木田さんの綺麗な体捌きで一件落着。
太宰さんは今だ国木田くん！と、確保だ国木田くん！しか云ってなかった…
太宰｢あまり神経質過ぎると老化が急速に進むそうだよ｣
国木田｢なに？それは本当か｣
太宰｢ほらメモメモ｣
国木田｢神経質、過ぎると、老化が、急速に、｣
太宰｢嘘だけど｣
天宮｢矢っ張り…｣
国木田｢貴様！人を愚弄するのもいい加減にせんか！｣
谷崎｢お前もな！｣
うわ！谷崎さんが国木田さんを蹴った！蹴ったよ、凄い！凄いですよ、谷崎さん！
谷崎｢ほンっと…異能力者って奴等は何処か心が歪だ｣
天宮｢谷崎さん、顔が怖いぃ〜｣
ｶﾁｯ
あ、爆弾のスイッチ押しちゃった。
…って、
天宮｢爆発迄あと30秒！？｣
中島｢そ、そんな…！｣
ナオミ｢んん…！｣
敦くんがナオミさんのことを爆弾から突き放し、
天宮｢あ、敦くん！何やってるの！｣
覆い被さる様に其の爆弾を抱える敦くん。
嫌だよ、敦くん居なくなっちゃうの…？
太宰｢莫迦…！｣
之は入社試験じゃないの？
皆何でそんな必死に…
国木田｢小僧！｣
天宮｢敦くんっ…！｣
思わず目を閉じた。
あれ…？
中島｢ん？｣
敦くんの声が聞こえた。
目を開け周りを見たら爆弾のタイマーは0秒で止まっている。
国木田｢やれやれ、莫迦とは思っていたがこれ程とは…｣
太宰｢彼には自 殺マニアの才能があるよ。
そうは思わないかい、谷崎くん｣
谷崎｢ごめんねぇ、大丈夫だった？｣
天宮｢な、なんだ…良かった｣
太宰｢うふふ、歩斗くん実は爆発するかもしれないと思っていたよね？｣
天宮｢な、何云ってるんですか太宰さん！｣
太宰｢ん〜歩斗くんのあれは演技ではなかったと思うのだけれど…｣
天宮｢だって…皆演技が上手すぎて…｣
太宰｢騙されてしまったね〜？｣
天宮｢はい…演技でよかったです｣
中島｢あ、あの〜？｣
あ、ずっと放置されてた敦くん←
中島｢之は…つまり？｣
太宰｢云ったろう？一寸した試験もあると｣
中島｢つまり入社試験？｣
福沢｢その通りだ｣
まあ、敦くんは災害指定猛獣だからね、
入社させるのも苦労するって訳か…
敦くんのことは太宰さんに一任すると云うことで全て纏まった。
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作者名：星夢 | 作成日時：2017年1月7日 0時
