今日:5 hit、昨日:1 hit、合計:61,523 hit
小｜中｜大
・ ページ31
しげに言われてお風呂に入ったけど、やっぱり落ち着かない
いつどこであの人が見てるかわからない
危ないことは分かってるんだけど、でも正直、1人じゃないことに安心している自分がいる
考え事をしながらお風呂を出て、着替えてリビングにいく
「戻りましたー
しげちゃんもお風呂行ってき…………
なにしてんの」
リビングに戻ると、しげがテーブルの前に座ってた
その目の前には例の白い封筒と便箋
これは確実に見られた……
過去に貰った手紙は引き出しにしまってあるから、あの手紙はおそらく今日入っていたもの
何が書いてあったかわからないけど、しげの表情は険しい
言葉を探して、選んでいるようにも見える
重岡「……A、ちょっと話そうや」
そういって自分の隣を叩いた
誤魔化しはもうきかないだろう
覚悟を決めて話すしかないのか……
また、迷惑を掛けてしまう
怒られるだろうか
呆れられるだろうか
…………嫌われるだろうか
重岡「単刀直入に言うな
これ、今日入ってた手紙
今までも何度か入ってたんやろ？
1人で抱え込ませてごめんな、辛かったよな」
気付けばしげの腕の中にいた
抱きしめられ、頭を撫でられると自然と涙が出てきた
重岡「よく頑張ったな、えらいえらい」
しげの言葉は自然と心に染み渡ってきた
私が泣き止むまでずっと抱きしめてくれていた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 153人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りぃね | 作成日時：2021年12月3日 0時
