私には大切な人は居ないけど1番になりたいよん。【H×H】 (ページ6)

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156.クロロ×ニ×オソワッタネンページ6

❁⃘*.ﾟ

2人が念を磨いてる間、2人に合わせて私も念を磨く。
2人とも必殺技をあみ出そうとしているみたいだ。

そして、オークション最終日。審査の日がやってきた。

「1人ずつステージの上で念を見せてもらう！32名、合格者が出た時点で審査は終了とする！！」

「審査を受ける方はこちらからどうぞ！」

どれくらい時間が経っただろうか。中に入っていく人達は誰1人戻ってこない。
そろそろ私も中に入るか、と立ち上がる。

「先行くのか、A」

『う、うん。先終わらせとこうと思って』

「そっか。また後でな」

「頑張ってね！！」

2人より後に入ったらプレッシャーに負けそうだから私が先行かないと。

中に入ると、私達の念を最初に見たおじさんが待っていた。

「…3人のうち君が最初か。見せてみろ」

『…はい！』

静かに深呼吸する。

部屋が壊れないように、少し相手を脅かすくらいで。

私の念能力は“影“だから、相手をその影に閉じ込めるイメージで。

そうして、一気に放った。

「こ、これは…！？なんて事だ」

その空間中を闇に染める。相手には何も見えていない。
声も聞こえていないはずだ。
全て遮断して、相手を追い詰める。
これがクロロに教わった私の念の使い方だ。

ゆっくり影を引っ込め、自分の中に収める。

『どうでしたか？』

「合格だ…君…一体何者だ？」

こんな小娘が何故こんな力を持っている？とでも言わんばかりだ。

彼の問いには答えずに、そのまま合格者の部屋の方に足を進めた。