Hiding Words (ページ4)

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それからと言うものずーっと私を見つめているリョウクさん。
「あのーっ、良い加減、目線外してくれないと
私に穴空いちゃうんで」

「穴なんて空かないでしょ。
というか、早くAちゃんが敬語を
外してくれれば良いんじゃないの？」

そう言って、相変わらず
私から目線を外してくれない彼。

「わ…わかりました！敬語外しますから」
そう言って私は深呼吸をし、リョウクさんの方を向いた。

「リョウク……オッパ」
そう言うと、リョウクさん……リョウクオッパは満足そうな顔をして
「合格」
そう言っていつも通り頭を撫でてくれる。

この手にいつも私は、救われている。
暖かくて優しく触れてくれる、そんな手に…

「俺がいるの、忘れてないよな」
そう、いじけた顔をしてお酒を飲んでいるキュヒョンさん。

「忘れてないですよ。キュヒョンさん」
「あっ！俺には敬語じゃん」
「当たり前でしょ、僕だけ特別なんだから」
そう言って私に抱きつくリョウクオッパ。
それに対抗してか、キュヒョンさんも私に抱きつき始める。

「ちょっと2人とも、酔い過ぎですよ！」
随分とお酒を飲んだみたいで、用意していたチャミスルが
2本ほど空っぽになっていた。

「重い……」
リョウクオッパは私に抱きつきながら
眠ってしまったみたいだ。

「リョウギがメンバー以外でこんなに酔った姿
初めて見たよ」
さっきまで酔っていたはずのキュヒョンさんは
いつも通りのすまし顔で他人事のように言った。

「助けてくださいよ」
身動きが全く取れない私を面白がるブラックマンネ。

「ダメだよ、しばらくは我慢しなきゃ。
君と離れて3年近く、リョウガはがむしゃらに仕事をしていただよ」

お酒の瓶をもう一本開けながら、そう言うキュヒョンさん。
「がむしゃらに…」
可愛い寝顔の彼の顔をそっと見つめた。

「Aちゃんの頼みだったからね…」
お酒を飲みつつ、そう言うキュヒョンさん。

「もしかして、私が残した手紙に書いてあったから……？」
私を見て、ゆっくり頷く。
「Aちゃんに恥じないような姿でいたって
一所懸命だったんだよ」

「彼に負荷かけちゃってましたね」
彼の頭を撫でながら、少し反省した。