Hiding Words (ページ3)

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玄関に行くと丁度靴を脱いでいるリョウクさんと
「久しぶり！Aちゃん
リョウガに無理言ってついてきちゃった」
と、キュヒョンさんに姿があった。

「お久しぶりです！」
あの出来事以来、リョウクさん以外のメンバーとは会っていなかったので、久しぶりにキュヒョンさんと会えた。

「まったく、せっかくの二人の時間なのに」
家に上がりながら不機嫌な表情をするリョウクさん。
「いいじゃないですか、私もキュヒョンさんにお会いしたかったですし」
そう言いながらリョウクさんの荷物を預かる。

リョウクさんの荷物を別室に運んで
キッチンに戻るとキュヒョンさんとリョウクさんが
肉じゃがをつまみ食いしていた。

「あっ！もう盛り付けるので待っててください」
そう言うと悪戯っ子にように笑い合う2人。
私は、肉じゃがと付け合わせを盛り付けて
リビングのテーブルの上に置いた。

「お二人とも明日お休みですよね？」
そう聞くと2人して、うんと返事をしてくれた。

私は晩酌用のグラスとお酒も持って
テーブルへと向かった。

私が席についてから
みんな揃って食事を始めた。

「そういえば」
キュヒョンさんが肉じゃがが盛り付けられたお皿を
置いて、話を始めた。

「Aちゃん。まだリョウガに敬語なの？」
キュヒョンさんの指摘に私は動揺して
ビクッと体を揺らした。

「もう1ヶ月経ってるんでしょ？
そろそろ敬語じゃなくてもいいじゃない」

キュヒョンさん、痛いとこついてくる。
「キュヒョナもそう思うよね」
と、私の隣に座っているリョウクさんが
私の方をじーっと見てくる。

そう私は、彼と再会してからというもの
敬語が一度も外れていない。

頑張ってみたものの
いざ外そうとするとなぜか照れ臭く
緊張して外せずにいたのだ。

「ど…努力はしているんですが
そう上手くいくものでもなくて…」

そう言い訳をしてみても
「それイメージトレーニングで終わってるじゃん」
と毒舌なお言葉を星の王子様よりいただいた。