25 ダーハルーネ！ ページ29
ダーハルーネに向かいたいけど定期船乗り継いでいくしか無いんじゃ…ってことになってる
シルビア「ダメダメ、定期船なんかじゃあまりにも時間が掛かりすぎるわ！いつまで経っても追いつけないわよ。」
ベロニカ「それじゃ、どうしろっていうの？」
シルビア「ふふん。船で行けばいいのよ。自分達で自由に使える船でね。」
シルビア「そう！アタシが持ってるフネ♪」
ベロニカ「シルビアさん！」
さん付けぇ…
ベロニカ「凄いわ！やっぱり只者じゃないと思ってたのよ！」
セーニャ「その船、お借りしてもいいですか？！」
シルビア「もちろんよ〜！仲間じゃないの！それじゃアタシの船が泊まってるダーハルーネに行くわよ！」
シルビア「ダーハルーネはここより西！さぁ！しゅっぱ〜つ！」
セーニャ「まぁ………！なんて美しい町！まるで海の上に町が一つ浮かんでいるようですわ！」
カミュ「ここが貿易で有名なダーハルーネの町か！沢山の金持ちや商人が行き交う、世界で一番デカい港町らしいぜ。」
ベロニカ「ふーん…って！そんな町で自分の船を持っているシルビアさんって、もしかして凄い人なんじゃ…？」
シルビア「ウフフッ。ベロニカちゃん。余計な詮索は、ヤボってものよん？
アタシの船ちゃんは町の南西にある、ドックの中でおやすみしているの。さっ！みんな、行きましょう〜！」
シルビア「ンもうっ！イレブンちゃん聞いて〜！この男の子が意地悪して、アタシをドックに入れてくれないのよ〜！」
「ちっ………！違います！もうすぐ町でコンテストが開かれるので、今ドックは閉鎖中なんです。」
カミュ「ここまで来て何だそりゃ………つまり、そのコンテストとやらが終わるまでここは開けられないってことか？」
「はい。申し訳ありません。海の男コンテストはこの町にとってとても大事な伝統行事でして……」
『イベントこの時期多いね…』
シルビア「海の男コンテスト………ですって？なぁにその、乙女心をくすぐるヒビキ………ねぇ、詳しく教えてくれない？」
乙女…？
シルビア「ヤダ……何だか面白そうじゃない？それならこの町で少し休んで海の男コンテストを見てから、出発しましょ！
そうそう、ベロニカちゃんとセーニャちゃん！それに瑠花ちゃん！この町のお店には、世界中から集まるステキなお洋服やスイーツが売ってるの。
まだ時間があるみたいだし、女だけでショッピングやスイーツ巡りをしてコンテストを待つことにしましょ♪」
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作者名：山ノ花禊(元リャナ) | 作成日時：2023年12月7日 15時
