16 ダサいよ王子… ページ20
ファーリス王子「おぉ、来てくれたのか…わざわざ呼び出してすまなかったね。
うんうん。思った通りだ。身長も体格もピッタリだし、ウマの扱いに長けていそうなカオをしている。」
イレブン「？？？」
ファーリス王子「君たち、虹色の枝を求めて来たんだっけ？残念だけどあれは国宝でね。旅人にあげられる物ではないんだよ。
…だけど！僕はが父上に掛け合えば、きっと虹色の枝を譲ってくれるだろう。その代わり…僕の頼みを聞いてほしい。
ここでは、誰が話を聞いているか分からない。今、城下町に来ているサーカス一座のショーを観ながら話をするってのはどうだい？」
イレブン「まぁ…はい」
ファーリス王子「よし、決まりだ！それじゃ夜に、城下町にあるサーカステントの前に来てくれ。時間に遅れないように、頼むよ？」
なんか…残念な男だなぁ()
セーニャ「イレブン様、あの方ではありませんか？」
イレブン｢そうだね…｣
『服装変えなよ…』
イレブン「あの…ファーリス王子ですか？」
ファーリス王子「あぁ…それじゃあ行こうか」
「さて！お次は世界を飛び回っては、訪れた町を魅了して去って行く謎の旅芸人の登場だ！」
「流浪の旅芸人…シルビア！！摩訶不思議なショーをとくとご覧あれ！！」
ファーリス王子「みんな、サーカスに夢中のようだな。では、そろそろ本題に入ろうか。これから言うことは、口外しないでくれよ？
今度、騎士達が乗馬のウデを競う、ファーリス杯って言うレースが行われるんだ。
それに僕も出場するんだけど、一つだけ大きな問題があってね。実は…
僕、生まれてこの方、ウマに乗って走ったことないんだ…」
イレブン「えっ｣
カミュ「は？」
ベロニカ「はぁぁ？」
セーニャ「あっ、えぇ？」
『…』無言で鎌を構える
カミュ｢タノ、ステイ｣
ファーリスダサい…！
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作者名：山ノ花禊(元リャナ) | 作成日時：2023年12月7日 15時
