9 ほこらの行き先 ページ12
カミュ「ふぅ、なんとか助かったみたいだな！」
イレブン「間に合ってくれて良かった…！」
カミュ「しかし、ここは何処だ？見渡す限り何もねぇぞ？
ん？なんだこの看板？」
[こんなさびれた場所まで来たのに何もないと落ち込んでいる貴方！さぞかしお疲れになったでしょう？
そんな時はぜひ、ホムラの温泉へ！貴方の疲れいやします。
こちら ホムラの里]
カミュ「温泉があるのか？」
イレブン「そうなんだ…という事はこの先にホムラの里があるんだし、寄って行かない？」
『温泉…！行きましょう！』
カミュ「やれやれ…やっと人のいる場所に着いたぜ。追っ手の姿は見えないようだが、これからどうしたもんかな…」
「おやおや、お兄さん達は見たところ旅の方のようですね！いやぁ、いい時にいらっしゃいました！
私、つい先日里の奥の方で蒸し風呂を開店したばかりでして…
今でしたら、先着100名まで無料でご入浴いただけます！この機会、ご利用されないと損ですよー？｣
カミュ「おい…悪いけど俺達は風呂なんか入ってる暇はないんだ、客引きだったら他をあたりな。」
「ダメですよぉ〜お客さん！どんな時でもお風呂はちゃんと入らないと不審者に思われちゃいますよ？」
『お風呂…！』
「それに、そこのお子さんも入りたがってますし！」
『おっ、お子さん…？』
「えっ？娘さんなんじゃ…」
カミュ「ﾝｸﾞﾌｯwww」
イレブン「ちがいます！ちがいます！！」
『わっ私12歳です！ここにいる全員10代です！』
「し、失礼しました！」
カミュ「ま、まぁ、風呂なんてこの先あるか分からねぇし、入れるうちに入っておくか…？
なぁ、イレブン、せっかくのチャンスだから今のうちに、汗を流しておこうぜ？俺は先に行ってるからな。」
『私も…！』
「はい！2名様ご案内〜！さぁさぁ、こちらでございます。あっ、足元気をつけて下さいねっ！」
イレブン「行っちゃった…！」
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作者名：山ノ花禊(元リャナ) | 作成日時：2023年12月7日 15時
