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プロローグ1 ページ1
劣等生である自分がとにかく嫌で嫌で。
手首足首、至る所を切りつけたんだ。
まぁ、何にもならないけどさ。
パッとスマホの画面を着け、ニュースを見ると
ドラゴンクエストに新作が登場!
という文字が目に飛び込んできた
お金の使い所なんて刃物以外になかったから試しに買ってみることにした
ゲーム機ならば昔使ってた中古のものがある
試しにプレイしてみればどうだろう
私はどんどんその世界へとのめり込んで行った
久しぶりに“楽しい”と心から思えた。
なんて素晴らしいんだろうか
一通りクリアしたので、私はカンストまで全キャラを育てようと意気込んだ
でもファンブックも欲しいな…
売り場も何も知らない私は髪型を適当に整えて外に出た
…が、久しぶりの外のせいで店に向かうどころか道が分からない
昔とは違って地味に舗装されてきているからややこしい
道なりに進んでも着きやしない、ダメだこれは。
諦めて通販にしようとスマホを開くと、突然辺りが騒ぎ出した
なんだアレは、暴走？など、不穏な声が聞こえてくる
顔を上げると、走れ！と声が聞こえてきた
目に飛び込んできたのはブレーキが故障したのか止まらなくなっているトラックと、野次馬。
…もう、遅かった
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作者名：山ノ花禊(元リャナ) | 作成日時：2023年12月7日 15時
