ゆめ ページ11
夢を見た。小さな頃から見る、懐かしい夢を。ずっと定期的に見ているのだけれど、起きると内容はほぼ覚えておらず、虚無感に包まれて、涙だけ流れている。今日もそうだった。いつもならばきみくんに助けを求めているのだが、明日からツアーということもあって訪ねるのも気が引ける。
『う、どうしよ、止まらな…』
電話をかけるか、いやいや迷惑やろ、じゃあ部屋に行く？いやいや、それも迷惑やん。ホテルやし。早く止めてしまわな、明日目が腫れてしまう。どうしようか考えていると自分の声が響くばかりだった部屋に着信音が響いた。とりあえず出ようと、画面を見ずにとる。
『は、い』
横｢あ、ごめん俺やけど…えっ泣いとる！？｣
『ううう、きみくんやぁ…』
横｢なに、どうしたん。ゆっくりでええから、話してみい｣
『いつもんやつ、見た。』
横｢あー…なんで部屋来んかったん。部屋来んでも電話ぐらいかけれたやろ｣
『明日、早いし、迷惑やと思って』
横｢そんぐらいじゃ迷惑とか思わんわ。…部屋番、206であっとるよな？そっち行くから待っとけ｣
『え、ちょっと待っ…切れた』
電話が切れてすぐ、携帯に”開けて”というメッセージが届く。私の部屋きみくんの部屋から離れてるはずやから、かなり急いできてくれたんだろう。
『ごめんね、きみくん。』
横｢ごめんねちゃうやろ、ありがとう言えや｣
『ん、ありがとう』
横｢あーほら、もう泣かんといて…腫れるで、目｣
『わかってるぅ…。』
横｢落ち着いた？｣
『うん、もう大丈夫。ありがとう。』
横｢よし、じゃあ俺帰るな｣
『え、一緒に寝てくれへんの』
横｢寝えへん｣
『なんで…』
横｢あー！わかったわかった寝るから泣くな止めてくれ！｣
『やった♡』
…そういえば、電話をかけてきた理由はなんやったんやろうか。
『なーきみくん、なんで電話かけてきたん？』
横｢なんやろなあ、なんかかけなあかん思ってん。ほんまにわからへんねんけどな｣
『へー…たまにあるよな、そういうの』
横｢ま、双子やからあってもおかしないしな｣
『せやなぁ。笑』
_______________________
村｢…何してんねんはよ起きい！！！｣
『うわうるっさ…おはよ、八重歯伸びてんでヒナちゃん』
渋｢よこ部屋におらん思たらやっぱここおったか｣
横｢もうちょっと優しく起こして…｣
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りんごあめ - コメント返しどうもありがとうございます。お話し楽しみに待っています。 (2019年8月29日 23時) (
レス) id: a5b30f3bbe (このIDを非表示/違反報告)
うつこちゃん(プロフ) - りんごあめさん» コメントありがとうございます。お話の長さ的に次のパートに行く可能性がありますので気長に待っていただけると嬉しいです！ (2019年8月29日 21時) (レス) id: 77c314c5e6 (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ - 後もし大丈夫であれば横山くんのお母様が亡くなったときのお話も書いて欲しいです。横山くんと妹ちゃんがどうやって2人で乗り越えたのかなど是非よろしくお願いします。 (2019年8月28日 12時) (レス) id: a5b30f3bbe (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ - はじめまして。いつも楽しく読まさせて頂いています。リクエストお願いしたいです。私はシリアス系のお話が大好きなのでシリアス系のお話をお願いします。後、妹ちゃんが認めらるきっかけになった事件のことも書いて欲しいです。是非ご検討お願いします。 (2019年8月28日 12時) (レス) id: a5b30f3bbe (このIDを非表示/違反報告)
うつこちゃん(プロフ) - saさん» そう言って頂けて嬉しいです！ありがとうございます！ (2019年8月25日 22時) (レス) id: 77c314c5e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うつこちゃん | 作成日時：2019年7月28日 12時
