俺だけの特権。 ページ15
････
･･
ﾏﾙ「お、随分と長く喋ってたな」
通話を終え戻ってくる。確かに長くなってしまったな。
あの時 俺が 会いたくなる と伝えたら謎の気まず過ぎる沈黙が流れた。もしもし と 反応を呼びかけるが無言。かと思えばアイツら切りやがった。
と思えばまたスグに着信。また沈黙が流れ漸く声が聞こえた。アイツらが放った言葉は、
ｺﾗ〔Aのバカ〕
ﾛｰ〔くたばれ〕
だ。心做しなにか妬いてる様な，拗ねてる様な声に聞こえた。まァ顔を見れねェから分からんがな。
中々 腑に落ちない通話だったが久しぶりにアイツらの声が聞けただけでも良かったか。
『エース。
寝てるか』
ﾏﾙ「寝んなら部屋行けっつったんだが Aが戻るまで待つって。そのまま寝ちまったわけだよい」
『そうか，，』
ゴメンな 長くなっちまって。
エースの うなじへ腕を回し横抱きする。当たり前だが重たくなったなエース，嬉しいよ俺。
ﾏﾙ「部屋まで案内するよい」
『アァありがと』
白ひげに声を掛けたがったが眠っていた。明日でいいか。
部屋へ案内されエースをベッドへ寝かせる。
『おやすみエース』
愛おしく見つめながら頬に触れる。んん と反応を見せるが起きはしない。どんな夢を見てるんだエース。ま、お前は食いもんか。
ﾏﾙ「お前も今日は此処で寝ろよい」
『え、いいのか？俺は別に自船があるが、』
ﾏﾙ「いい良い。甘えたな弟クンと寝てやれやい」ﾆｯ
『，，じゃあ遠慮なく。ありがとな』
ﾏﾙ「あぁ。
俺は先に戻るよい。ブラコン兄貴はまだ見たりねェだろ，何年ぶりかの弟の寝顔」ﾆﾔｯ
『お、ご名答 名探偵マルンくん』ﾆﾔｯ
ﾏﾙ「ははっ，何言ってんだw
じゃ、ウッカリ弟に手ェだすなよ〜」
『出さねェわッ』
ははっ、と笑いながらマルコは出ていった。部屋には二人きりとなり無音の中で弟の寝息のみが聞こえる。
ギシッと軋む音を鳴らせベッドへ腰を下ろす。もう一度手を添えると甘える様に頬を擦り寄せて来るエース。
『ふ，ホントにカワイイ奴だな お前は』
こんなエースを見れるのは俺だけの特権だろう。
そういや俺が能力者なこと伝えてねェな。船員達には知られちまったし明日話すか。
ｴｰｽ「ん...ぁ？...A..？」
トロンとした瞳で俺を見る。
『起こしちまったな。寝てていいぞ，俺も今日は此処に寝泊まりさせ，
て，，』
ｴｰｽ「A...」
起き上がり抱きついてくるエース。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 259人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桜もちち(プロフ) - めっちゃ好きです。 楽しみにして待ってます。 更新頑張ってください！ (2023年2月12日 0時) (
レス) @page22 id: e3d83c89b4 (このIDを非表示/違反報告)
稲荷(プロフ) - 如月さん» 如月様...っ！！そう言って頂けて嬉しいですっ🥲💕︎更新頑張りますね！！ (2023年2月3日 18時) (レス) id: 81a3b167e7 (このIDを非表示/違反報告)
稲荷(プロフ) - みかんさん» みかん様...っ！！ありがとうございますっ😭更新頑張ります！！ (2023年2月3日 18時) (レス) id: 81a3b167e7 (このIDを非表示/違反報告)
如月 - 初コメ失礼します！ホントどタイプ過ぎます！続き、楽しみ待ってます！更新頑張って下さい( *˙ω˙*)و (2023年2月3日 6時) (レス) @page8 id: a09d72e675 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 初めまして!コメント失礼します!あの…最高すぎるんですが!!!!求めてた作品をありがとうございます!!!主様のペースで更新頑張ってください!! (2023年2月2日 22時) (レス) @page7 id: c2142a4a55 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：稲荷
x他1人 | 作者ホームページ：http://251134
作成日時：2023年1月31日 14時
