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*__お気に入りの場所で,私は貴方と約束を。 ページ6

クロ「...少し話がしたい」


俯き気味に彼は言う。


『..えぇ』



そして,私達は とある場所へと 歩を進めた。

そこは,クロスが小さい頃から いつも来ていた 私のお気に入りの場所。

湖が広がっていて,花が咲いていて,なにより人が少なく 静かで,お気に入りだった。


私は外の世界へ出る事を禁じられていた。

でもそれは一人の場合のみ。主人様が同伴だった場合は,私も外の世界へ行っていた。

そんなの,数回程しか記憶に無いけど。


それに,主人様が創り上げた 世界 しか,私は知らなかった。




『...覚えてる..?貴方が小さい頃,よく来ていた』


クロ「...うん,もちろん..覚えてるに決まってる..」




私達は隣り合わせで腰を下ろす。




クロ「...ミネ...話して...くれないか..」



私の手に触れる。



クロ「なぜ,Aというニンゲンで この世界に存在していたのか,俺の前に現れたのか,


俺を,支配 していたのか,,」


『...』


クロ「お前の力を掛けられて,俺は記憶を失った。

ミネはいない,そう お前に 支配 させられた。


,,何でだ..?」



,,本当にごめんね。貴方に,そんな顔をさせてしまって。でも,,



『...ごめんなさい...今は,話せない,,』



目覚めたばかりで まだ 心の整理が付いていないという事もある。

だけど,貴方に 話すべき事が 沢山あるから,

今は 上手く話せるか 分からない...



『いつか,いつか必ず話すわ,,約束する...』



彼の手を握る。



クロ「っ....約束,な,」



握り返してくれた。



クロ「...ガスターが力を使った。

お前が,Aが 亡 くなった運命を上書きした。


,,本当は助けに行きたかった。お前が死 ぬ なんて,,


だが,インクに止められた。

...アイツ,俺を止める事に一心みてェで...殺 さ れかけた,」



『インク..,』



,,彼は..よく分からない。

彼は主人様と顔見知りだから会う事は多かった。いつも大好きと伝えてくれる。だけど,偶に 恐怖を感じる事もある。ナンデカナ。



クロ「...」

『っ,』



刹那,私の肩に頭を寄せる。



『クロス...?』

クロ「...撫でて...」



ボソッと。



『...うん,』



撫でる。彼が小さい頃を,思い出すな。



クロ「...俺...小さい頃さ..姉貴に撫でられんのマジで好きだったんだ...」


『そっか,嬉しい,』



クロ「...今も...スキ...だ...





甘える猫の様に,頭を擦り寄せて来る。

*__姉として,トモダチとして,→←*__貴方は私を この地獄に 支配した。



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設定タグ:undertale , アンダーテール , AU   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:稲荷 | 作者ホームページ:http://251134  
作成日時:2022年11月7日 15時

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