・〈side REN〉 ページ10
ダイニングルームに通され、目に入ったのは、大きなテーブルに所狭しと並べられた料理。
なんか、めっちゃうまそう…
「おぉ、今日はまた一段と豪華やなぁ。ささ、佳奈さんも廉くんもこっち座って！」
「…テキトーに作っといてとかゆわれても、お客さんにテキトーなもん出されへんやん。ほんまテキトーなことゆわんといてや…」
横目で父親にブツブツ文句を言いながらも、「お飲み物、何がいいですか？」と、柔らかい笑顔で俺たちに聞いてくれる、俺の姉になる人。
確か、28歳やっけ？
ザ・デキる大人って感じの人やな…めっちゃ美人やし…
「Aちゃんと大毅くん、二人とも美男美女でびっくりしちゃったわ〜！和毅さんが男前だからお子さんも整ったお顔してるんだろうなぁと思ってたけど、想像以上！二人とも、モデルさんとかしてらしたの？」
「わははは！全然！俺らただの一般ピーポーです〜！」
「やめてや佳奈さ〜ん！よーゆわれるけど〜！
あ、ちなみに大毅は亡くなった女房にそっくりやねんけど、Aは俺によー似てるやろ？スタイルもええところも俺そっくりやろ？？」
「お父さんそろそろ黙って？」
俺のおかんがサラッと惚けとった後、それを上回る親バカぶりを発揮する重岡さん。
Aさんはそれに間髪入れず100点満点の笑顔でピシャリと嗜めると、重岡さんはデレデレした顔で「すまんすまん！」とガハガハ笑った。
「なが…れ…廉くん、ビールを…っ」
「あ、ありがとうございます。」
俺にはなんとなく固い感じのAさんに、ビールを注がれる。
なんか、手震えてる…？気のせいかな？
でも、もしかして…
「…Aさん、ですよね？」
「…！
はい。」
「もしかして、俺のこと知ってます？」
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ながちぇ担ティアラ - すごい面白いです！ 更新楽しみにしてます！！ (2020年4月26日 3時) (
レス) id: b4d5e7e24c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すん | 作成日時：2019年8月30日 12時
