Oh my brother!【R.N】 (ページ8)

今日:20 hit、昨日:1 hit、合計:19,113 hit

・ページ8

「…こんなもんで大丈夫かな？」

できあがった料理を机に広げ、ふぅっと一息つく。

ドキドキして落ち着かない私とは正反対で、大毅はいつも通りだらしない格好でリラックスして、テレビを見て大爆笑。

ほんとこいつの神経の図太さには感心する…

ガチャガチャ

「来た！！！」

飼い主が帰ってきたことを察知した犬みたいに飛び起きた大毅は、一目散に玄関へかけて行った。

遅れをとった私も我に帰り急いで玄関に向かう廊下で、大毅の「あーーーーー！！」と叫ぶ声が聞こえる。

気持ちを落ち着かせ大毅の隣に立ち、そこで初めて顔を上げると。

いつもの父と、隣にすごく綺麗な女性が立っていた。
そしてその横には、スラッとした男の…子……

「ただいまー。こちらは、永瀬さん。」

「はじめまして、永瀬佳奈です。
突然お邪魔してすみません。この子は私の息子の、廉です。」

「…はじめまして。永瀬廉です。」

「俺君知ってんで！！あれやんな！？ジャニーズやんな！？
えーーーーとなんやっけ、キン…キンーー…姉ちゃんなんやっけ！知ってる！？

あれ？姉ちゃん？」

隣でいつも通りの大音量の大毅の声が、初めてエコーが効いているような気がした。