Oh my brother!【R.N】 (ページ28)

今日:14 hit、昨日:1 hit、合計:19,107 hit

・ページ28

・

先にお風呂にすると言う返事をもらってほっとして、止まっていた玉ねぎのいちょう切りを再開する。

やばいやばいやばい。

ついに廉様が帰ってきてしまった…！！

実質二人での生活が今日から始まるって思うと、朝からずっと勝手にソワソワして、気づいたらこんな時間…

会社でお昼ご飯を食べてた時に『今日帰り9時頃になると思うんですけど、晩御飯ありますか？』ってゆうメッセージに、スマホを落としそうになるぐらいびっくりした。

もうその後は〈家に帰ってからいつもの部屋着に着替えるべきなのか？〉とか、〈バッチリ化粧直すのも変だけど、ドロドロになったままも嫌だ…〉とか、余計なことばっかり頭を占めて。

スーパーに着いてからも晩御飯のメニューが決まらず、途方に暮れてたら結局家に着いたのは8時をゆうに過ぎていた。

「今日の晩飯なんですか？」

「ひゃあ！」

「うぉ！」

いきなり耳の横で声がしたと思ったら、廉くんが私の肩越しに後ろから手元を見ていたのだ。

私の素っ頓狂な声に驚いた廉くんは一歩後ずさったけど、それでもまだまだ近い…！

本当にこの人、距離感バカなんだな…！！

「す、すんません…」

「い、いいいいいいいえいえ…

き、今日は生姜焼きとか、ポテトサラダとか…なんやかんやです…」

「！

生姜焼き！！

米あります…？？」

…やっぱりお米重視なんだ。

想像通りの反応に一瞬吹き出すも、いっぱい炊いたよと答えると、パァっと顔を輝かせて。

「早よ入ってきます！」と、今度こそお風呂場に向かって行った。

「…尊い……」

『米あります…？？』って言いながら小首を傾げた廉くんの可愛すぎる行動に、包丁を持ったまま、何故か神様に拝みたくなった。

・