Oh my brother!【R.N】 (ページ22)

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「あっ…

仕事戻るの？」

ドアを開けると、二人を見送ったままの状態の廉くんに遭遇。

それだけでも心臓に悪いけど、過度に態度に出さず対応できている私は、本当に大人になったと思う…

「…はい。

すんません。下まで見送りにいかれへんくて…」

「大丈夫だよ。変に二人になったところ写真に撮られたりしたら大変だもんね。」

親が再婚したこと、引っ越したことについては社内でも上層部やメンバーぐらいにしか伝えておらず、世間にもまだ公表する予定はないらしい。

だから普通に一緒に下に降りようとした廉くんを、誰が見てるかわからないからと私が止めたのだった。

これからの生活は廉くんの周りの人間だけじゃなくて、私たち重岡家の周りにも極力秘密だ。

「俺、明日からやっと少し仕事落ち着いて、帰ってくるのもそんなに遅くならんと思うんで。」

「あ…そうなんだ。

わ、私もやっと昨日大事な仕事の区切りがついたから、朝も帰ってくる時間も普通だと思うなー…」

…廉くんってやっぱり、人と話すとき相手の目をじっと見るんだね。

だから、こっちは緊張しまくって全然目を合わせられません…！！！